政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

神奈川県医師会の「お願い」

神奈川県医師会の宮川政昭副会長。

「医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。

その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。

しかしながら、PCR 検査の感度は高くなく、

検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、

決して忘れないでください。

さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。

その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。

もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。

消毒や交換のため、30 分以上1 時間近く必要となります。

現場にはこうした壁がある。

 

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『なぜさっさと検査しないんだ』『全然対応が追いついていない』。

クタクタになっている医療現場の人間を後ろから叩くようなことを言って、

報道がさらに荷物を背負わせるようなことをしたらどうなるのでしょうか。

社会全体が大変な思いをすることの無いように、現場が背負っている荷物を、

少しでも軽くする言動が増えてほしいと思うのです。

できない原因があります。

現場の人間だけでは解決できないことがあるので、

その壁を一緒に壊してほしいのです。

物資の壁。制度の壁。縦割り行政の壁。

医療者だけでは社会の壁を打ち破れないのです。

それは報道の人はすでに知っているはずです。

私たちも、できることならPCR検査をもっとやりたい。

本当に検査が必要な患者さんはたくさんいます。

私も保健所に電話して、なかなか受け付けてもらえなかったことがあります。

しかし保健所も本当に人数が少ない。

その中でフル稼働して働いてくれています。

でも、出来ない現状は打ち破りたいと思っています。

第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。

出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、

出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、

今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。

新型コロナウイルスの感染者が増えれば増えるほど、

感染症で命を落とす患者さんが増えるだけでなく、

いつもなら助かるはずだった患者さんも命を落とすことになるのです。

医療崩壊を防ぐためには、とにかく感染者を増やさないことに尽きます。

新型コロナウイルスは、感染症を引き起こし、人間を死に至らしめます。

そのことはとても恐ろしいことです。しかしながら、デマも、買い占めも、差別も、

誹謗中傷も、不安をあおることも、人間の恐怖心が生み出していることです。

怖いことは感染の恐怖から、不安や不満が蓄積し、

不当な差別や、不毛な対立が生まれてしまうことです。

最も怖いのはコロナではなく、人間のこころです」

 

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‘@以前にも記したが、PCR検査以外は私の考えと同じだ。

ドライブスルー方式は保護服をその都度交換する必要はない。

そして、宮川副会長自身も「私たちも、できることならPCR検査をもっとやりたい。」

と、PCR検査の必要性を認めている。

だから、以前から指摘しているように、

PCR検査はやった方がいいが、今の体制では多くはできない」

とはっきり述べた方が分かりやすい。

いまだ、PCRに否定的な医師が少数ながら現存する。

そして、そういう医師が頻繁にテレビに出ているからややこしい。

世界を見ても、早急に徹底的にPCR検査をして対応した国の死亡者数は低く、

早い段階で、感染から立ち直りかけている。

訴えてもどうにもならない、進まない現状は良く分かる。

私は常々PCR検査の不備などは国の怠慢だと訴えている。

制度の壁、縦割り行政の壁を壊すためにも、現場ではなく国に迫らなくてはいけない。

国の対応はあまりにも遅すぎるのだ。

安倍政権は何をやっているのか。

WHO上級顧問・渋谷健司さんがは「手遅れに近い状態」と、警鐘を鳴らす。

専門家会議のメンバーの西浦博・北海道大学教授は4月3日、

東京が爆発的で指数関数的な増殖期に入った可能性を指摘。

1週間の遅れは、新型コロナウイルスの場合、非常に大きいと危機感を募らせる。

日本の感染者数は爆発的には増えていないが右肩上がり。

このまま続けば生殺しのような長期間の戦いとなる。

いつ爆発するのかと怯えながら、今の状態が長く続くと言うことだ。

医療も国民も崩壊する。

医療崩壊は始まっている。

 

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#ありがとう医療従事者!