私は中国の戦略だとみている。
世界中に販売するための。
しかし、日本が無料提供という中国にとっては余計なことを提言した。‘@
アビガンが注目されたきっかけは、
新型コロナに感染した患者に使用した中国の試験で、
効果がみられたとされるからだ。
3月に論文として公表されたが、一つは今月に入って取り下げられ、
また、再掲載されている。
アビガン(中国では後発品のファビピラビル)と、
ウイルスの侵入を阻害する薬剤である、
「アルビドールを投与したグループでの比較で、
ファビピラビルの方が高い効果を示した。
効果を示したが、効くとも治るとも書いてはいない。
そもそもCOVID-19は軽症なら、本人の免疫力で勝手に治る病気だ。
重症で人工呼吸器が必要になっても、みんな死ぬわけではない。
難しいところだが、飲まなくても治る人にアビガン飲ませているだけの確率もある。
承認を得る段階での試験では患者数が限られており、
広範囲に使われたときに持病や特異な体質をもつ人に、
どんな副作用が起きるか不明だ。
催奇形性( 妊娠中の女性が服用したときに胎児に奇形が起こる危険性)があるので、
事前に説明して承諾を得なければならない。
それが、致死的な症状に陥っているる時の可能性もある。
男性に投与した場合、精液へ移行することも分かっている。
結核や麻疹のワクチンは効くワクチン。
アビガンが新型コロナウイルスの救世主になる可能性がある反面、
副作用を踏まえたうえで、どんな患者にどのように使用するかなど、
クリアしなければならない課題は大きく、時間はかかりそうだ。
安倍総理が記者会見で名指ししてアピールした薬剤で、
早々と、アビガンを希望する各国に無償提供する方針を明らかにした。
現時点で約30カ国から提供要請があるというが、拙速だった気がする。
‘@私は日本が感染者、死亡者が少ないのは、
靴を脱ぐ習慣、畳文化が影響しているのではないかと考えている。