村中璃子 RIKO MURANAKA
3時間半も電話を自分でかけ続けられる体調の方、
相談の主たる医理由が「不安」の方は、
電話相談、検査、受診、救急要請のすべてを控えてください。
電話相談、検査、受診、救急要請は原則、
それらを必要とする人たちのために空けておいてください。
‘@彼が家族に発熱を伝えたのは4月5日。
翌日になっても熱は下がらず倦怠感があり、8日から仕事を休んだ。
PCR検査を受けようと、「帰国者・接触者電話相談センター」に何度も電話をしたが、
つながらなかった。
仕方なく知り合いの医者などつてを辿って、
かかりつけ医の一人が保健所に緊急度を伝え、ようやく11日の予約が取れた。
10日のLINE。
「明日16:30、〇〇病院で検査を受けることになった」
「(熱が)38.8 しんどい、つらい」
11日、検査当日。病院に行くと、検査はテントの中だった。
検査を受け、単身赴任先の自宅に帰ったが、検査結果を知らないまま亡くなった。
同僚が見つけた、孤独死。まだ56歳だった。
40代の男性、4月上旬突如、全身のだるさに襲われ体温を測ると40度を超えていた。
新型コロナに感染したかもしれないと思い、帰国者・接触者相談センターに電話した。
「しばらくたってかけ直すか、このままお待ちください」なかなかつながらない。
音声を30分間以上聞き続けた。電話がつながると、今度は数度転送された。
そして、最後の担当者から言われた言葉は、
「あなたは発熱1日目。PCR検査の対象ではありません」その一言だった。
それでも熱は下がらない。耐え切れず救急車を呼んだ。
病院に運ばれ、インフルエンザの簡易診断は陰性。
血液検査でリンパ球が減少していたが、それでもPCR検査は対象外だと言われ自宅に戻った。
処方された薬をのむと少し落ち着いたが、それもだんだん効かなくなっていった。
発熱から4日目。
限界を感じ自分で車を運転しPCR検査をしてくれる病院を受診。
陽性が確認され、入院治療中。
そのまま家に居たら死んでいたかもしれない。