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バフェット氏、航空株全て売却、赤字5兆円超。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが,

2日発表した2020年1~3月期決算は、最終損益が497億ドル(約5・3兆円)の赤字になった。

前年同期は216億ドルの黒字だった。

新型コロナの影響で、投資先の株価がそろって急落したためで赤字幅は過去最大となる。

米主要株価指数は1~3月に約20%下落しており、投資による損失は計556億ドルに上った。

一方、傘下企業が展開する保険やエネルギーなどのビジネスは堅調で、

営業利益は前年同期比5・7%増の58億ドルだった。

3月末時点の手元資金は、過去最大の1370億ドル(約14兆6500億円)となった。

 

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同社は4月に60億ドル余りの保有株式を手放しており、

手元資金はさらに増える可能性があるとしている。

同社は米アップルやコカ・コーラアメリカン・エキスプレスといった銘柄のほか、

デルタ、アメリカン、ユナイテッドなど米主要航空会社の株式も保有していた。

しかし、バフェット氏は2日、オンライン中継の株主総会で、

「世界は変わってしまった」などと述べ、航空会社株を全て売却したことを明らかにした。

外出規制などの影響で、4月の米国の航空旅客は前年より95%減った。

バフェット氏は航空会社への投資について「当時は魅力的だったが、私の間違いだった」と述べた。

「3、4年後、人々が昨年と同じぐらい飛行機に乗るのかどうか分からない」とした。

「COVID19封じ込めの取り組みが3月後半に強化され、4月も継続される状況にあって、

当社の事業の大部分にマイナスの影響があり、そうした打撃は深刻なものにまで及んでいる」

と危機感を示した。

「明日、来週、来月、来年の市場がどうなるかは誰もわからない。

(新型コロナの)大流行を事前に織り込むのは難しい」と認めた。

一方、「米国が時とともに前進することを私は知っている。残りの人生を米国に懸けるつもりだ」と、

米企業中心の投資戦略を続ける考えも示唆した。