政府は14日、47都道府県のうち39県で新型コロナ対策の緊急事態宣言を解除した。
一方、東京や大阪などの大都市圏や、感染が広がっている北海道では引き続き制限が続いている。
日本の緊急事態宣言は当初、5月6日が期限だったが、5月31日まで延長された。
緊急事態宣言が解除されて初の日曜日となった17日、暖かい陽気の中、
各地の繁華街に多くの人が繰り出した。
私が住む近所でも、車も人手も今までよりも多かった。
今までが少なかったからか、出ている数字以上に人出が多い気がした。
浅草も人の賑わい。
このままいくと、21日辺りが残りの解除となるだろう。
東京都はどうなるのか。
緊急事態が解除された後でも当たり前だが、身の回りにウイルスは確実に存在する。
またぶり返さないことを祈るのみ。
政府、安倍政権は緩みすぎ。
閣議決定を覆す前に、慎重に論じるべきだ。
安倍政権は初動から遅れている。
対策本部を設置したのは1月末だが会合は15分程度で終わり、
専門家会議がやっと設置されたのが2月中旬。
ダイヤモンド・プリンセス号の対応で数百人も感染者がでたにも拘らず教訓とせず、
「1、2週間が2週間が」という決まり文句を何度も繰り返すだけ。
2月下旬に補償や支援策がないままにイベント中止要請と一斉休校要請。
3月中旬まで「五輪やります!」と、頑なに五輪実行にこだわった。
挙句、医療現場は崩壊の危機に瀕し、マスクや防護服、PCR検査不測も解消できない。
やっとマスクを全世帯に配布すると安倍総理が発表したら、
ウイルス防止効果のない布マスク。
多くの国民があきれてしまったが、まだマスクも手に入りにくい時期だったので、
仕方ないという雰囲気になった。
そして鳴り物入りで始まったマスク配布で、一部のマスクに汚れや欠陥が見つかったり、
費用が高すぎる、受注業者の選定が不透明だなどと、さらなる批判に晒された。
しかし、その名もアベノマスクはいまだ国民のほとんどに届かず、
街中では不織布マスクが購入できる状況になっている。
配布率は5.6%くらいらしい。
安倍政権が打ち出した経済支援も、条件つきで世帯ごとに30万円給付という当初案から、
国民1人に一律10万円の現金給付を決めた。
しかし、あれから3週間以上たった今、申請書さえ目にした人はまだ少ない。
給付金が少なすぎる、遅すぎる、申請に手間がかかりすぎると不評だらけ。
そんな中、先週からは、大勢が苦しんでいるこの時期に、
政府はごり押ししようとしている検察庁法の法改正について、猛反対の声が上がった。
ダラダラとした日本の政策は、今までは対応できたが、緊急時には 用をなさない 。
これから、倒産件数は増えるだろう。人災だ。
マスクも給付金も、欲しい時に渡されず、我慢して我慢して耐えようとしたが、
でも、耐え切れず崩壊した時に渡されても何の意味もない。
経済はV字回復ではなく、L字回復になるだろう。
日本が回復しても他国が回復できなければ意味をなさない。
オリンピック開催と同じだ。
多くの企業は暫くは厳しい現状が続く。