総務省が5日発表した4月の家計調査で1世帯あたりの2人以上世帯の消費支出は、
新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛で、前年同月比11.1%減だった。
減少率は比較可能な2001年以降で過去最大。
個人消費は5月も含めた2カ月で約22兆円が消えたとの試算もある。
4月は感染拡大を受けて緊急事態宣言が出た。
減少の幅は統計が比較できる2001年以降で最も大きくなった。
内訳をみると、外出自粛の影響で、
パック旅行費が97.1%減少したほか、ホテルなどの宿泊料も94.7%減少した。
飲食店の休業などによって、外食での、飲酒代は90.3%減り、食事代も63.3%減。
「被服及び履物」が55.4%減。
一方、支出が増加したものでは、マスクなどの「保健用消耗品」が2.2倍余り増。
ゲームソフトは2倍余りとなったほか、ゲーム機は68.2%増えた模様。
また、外出自粛で電気代や上下水道料なども増加した。
総務省は4月の消費支出について、
「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言による自粛の影響で、
一部の品目では巣ごもり需要などにより増加幅の拡大は続いているものの、
全体としては減少幅の拡大が続いており、引き続き今後の動向には注視が必要だ」とコメント。
菅官房長官は記者会見で「新型コロナウイルスにより、個人消費を含め、
経済に深刻な影響が出ている。今後、感染対策を講じつつ、現状を何とかしのいでもらいながら、
段階的に日常の経済活動を取り戻していく必要がある」と述べた。
1割強減というのは、全体でみれば大きな金額だが、意外という感じもする。
自粛しているのだから、もう少し減っていても不思議ではない。
以外と金を使っていたようだ。
ホテルや旅館、百貨店などは、ほぼ100%に近い減少。
その中で、スーパーや、ドラッグストアー、ゲーム関連などが、相当の伸びを見せたようだ。