連日、大阪陣営のミヤネヤや辛坊治郎氏の番組に取り上げられ、
ワイドショーに出まくりで株を上げている大阪府の吉村洋文知事。
3月の連休前に吉村知事は「兵庫県との往来を自粛してほしい」として物議を醸した。
「2県境往来の自粛」にどれほど意味があったのかとの批判も多い。
この時、吉村知事は根拠とした厚労省の文面を読み違えており、
ネットなどでは「日本語読めない弁護士」などと揶揄されていた。
そんなことはなぜかテレビなどでは報道されない。
吉村知事は4月24日、休業要請に応じなかったパチンコ店6店についても、
全国に先駆けて店名を公表。
「このような形での名前の公表は明らかに罰金刑より重い罰」と懸念を示した。
公表した店には他府県からも客が大挙押し寄せ、周辺住民から苦情が出る始末。
吉村知事はさらに「休業指示を出す」と発表。
罰則はないが、要請より上の行政命令であり、無視するのは違反になる。
これも全国初。
しかし、パチンコ店からクラスターは派生していない。
その後も、小池百合子東京都知事が「都独自の給付金を出す」と宣言したら、
当初、「大阪にはそんな金はない」と否定していたが、結局都の後追いで、
給付金を出すことを決定した。
大阪市は10万円を配る「特別定額給付金」の25日現在の給付率はまだわずか3%。
20政令市で最下位となっている。
大阪市民からは「遅い!」と憤りの声が相次いでいる。
松井市長は25日の記者会見で「人員拡充したのになぜこれほど時間差があるのか検証したい」
と述べた。
対象の152万世帯のうち4万7600世帯(25日現在)にしか給付できていない。
今から検証するのかと、市民からは不満の声が続出。
昨年4月、世間を驚かせた「入れ替えW選挙」で吉村市長から交代して、
大阪府知事から市長に鞍替えした松井市長。
「維新奥の手」と呼ばれ、これで、全国の注目を集めるようになったが、
大阪以外からは、無駄な税金を使うと批判を浴びた。
記者会見で、用意してもらった原稿が映るプロンプターや原稿を見ながら話す、
安倍総理の「無能ぶり」が露呈される中、専門家会議などの助言は受けながら、
自身で考え判断し発言する吉村知事が評価されているのは間違いない。
しかし、吉村府知事を手放しで称賛する風潮があるようだが、私は懐疑的だ。