新型コロナウイルスに対する効果の検証が続いていた「次亜塩素酸水」について、
経済産業省やNITEなどは一定の濃度以上のものを十分な量使った場合に効果があると発表。
また、空間に噴霧すると人が吸入してしまうおそれがあるとして、注意を呼びかけた。
NITEの担当者は「次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対して、
少量で使うなどアルコールと同じ使い方では十分な効果が無い。
効果があると期待して使っていたのに、感染が広がってしまうという事態を避けるためにも、
使用の際には今回示した方法でしっかりと対策してもらいたい」などと、
使用上の注意点も示した。
次亜塩素酸水は35ppm以上の濃度があれば、20秒後に99.99%以上のウイルスが死滅。
ただし、消毒する際に、まず表面の汚れをよく落とし、十分な量を使用する必要があるとした。
一方で、今回の調査では、安全性についての検証は行っていないと述べた。
‘@以前から指摘しているが、北海道大学をはじめ、様々な研究機関で、
次亜塩素酸水は新型コロナに有効と発表されているのに、
NITEは中途半端な検証で途中経過を「有効性は確認されていない」と発表。
多くの人がその発表を「有効性がない」と誤解した。
こういう指摘をするとまた叱られるのだが、多くの人が読解力がないことの証明にもなった。
「確認されていない」ということは、「確認できなかった」だけで「ある可能性」もあるということだ。
もちろん、「無い可能性」もあるが、無いと言っている分けではない。
こんな中間発表が必要だったのか、何かしらの意図があるのか疑問だが、
さすがに「マズイ」と思ったのだろう。意外と早く有効性を認めた。
本来濃度の差なんてものは、検証の際に実施しなければならない工程だ。
お粗末としか言いようがない。
更に濃度を上げれば、もっと有効に作用するだろう。
そうすれば、そんなに多量に使用しなくてもすむはずだ。
また、安全性についての検証は行っていないとしているが、
歯科医院などでも、消毒・殺菌目的で使用されている。
多かれ少なかれすでに飲んでいるのだ。(笑)
確かに次亜塩素酸水の不安定さは否めない。
後、まだ、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを混同している人が、
有識者の中にさえいる。
もう少し勉強した方が良い。