停滞する梅雨前線の影響で九州地方は4日、熊本県南部を中心に猛烈な雨に襲われた。
暖かく湿った空気が梅雨前線に向かって流れ込むことで発生した積乱雲が、
前線上の低気圧によってさらに発達し、線状降水帯となった。
県南部を流れる球磨川が広い範囲で氾濫し、沿岸の自治体で土砂崩れや浸水被害が相次いで発生。
県内で17人が心肺停止状態で見つかり、1人が重体。7人が行方不明になっている。
警察や消防、陸上自衛隊が救助に当たっているが、
山間部を中心に救助が行き届かない地域もあり、被害の全容はまだ見えない。
被害は想像を絶する状態だ。
国土地理院がSNSに投稿された画像などをもとに浸水の深さを推定したところ、
最も深いところで8メートルから9メートルほどに達しているとみられる。
静岡・伊豆半島で土砂崩れ相次ぐぎ国道などが通行止めに。
千葉県では一時、富津市など3市1町の2612世帯に避難勧告が出された。
長野県飯田市でも一時、732世帯2061人に避難勧告が出された。
‘@相変わらず日本では自然災害の甚大な被害が後を絶たない。
また、想定外なのか。
気象庁の予測の不備か、自治体の対応の遅れか、住民の避難の遅れか、致し方ないのか。
梅雨前線の影響で、九州地方では5日以降も大雨となる恐れがある。
特に6日は梅雨前線が活発化し、1時間雨量50ミリ以上の非常に激しい雨が降る可能性があり、
気象庁は土砂災害や河川の増水・氾濫への厳重な警戒を呼び掛けている。
気象庁によると、5日夜から6日昼ごろにかけて、梅雨前線が鹿児島県付近から熊本県付近へ北上。
前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定になるという。
熊本県ではいずれも多いところで、5日の1時間雨量を40ミリ
、6日午後6時までの24時間雨量を200ミリ、48時間雨量を250ミリと予想。
梅雨前線の停滞は今月8日ごろまで続くとみられ、
気象庁は最新の気象情報に注意するよう呼びかけている。