レジ袋を製造している企業から、レジ袋の有料化を疑問視する文章が掲示された。
その企業は、ポリ袋製品をはじめとして産業・工業・農業用資材などを製造する清水化学工業。
清水化学工業は、ポリ袋が海洋ゴミに占める割合が、容積ベースで0.3%、重量ベースで0.4%の、
わずかであるといったデータを示しつつ、海洋汚染の象徴であるかのように非難されていると主張。
「レジ袋有料化による海洋プラごみ削減の効果はほぼない」と断じている。
さらに、「石油精製時にポリエチレンは必然的にできるので、ポリエチレンを使用するほうが、
資源の無駄がない。ポリ袋は薄いので資源使用量が少量で済む」など、エコ商材だと訴える。
紙袋と比較しても、3割も少ないエネルギーで製造が可能で、輸送に必要なトラックも7分の1だという。
ほかにも、買い物に使われたあとはゴミ袋として使われるなどリユース率が高く、
ゴミとして焼却しても理論上、発生するのは二酸化炭素と水と熱であり、
ダイオキシンなどの有害物質は発生しないという。
使用量が多く、海洋ゴミとしても大きな割合を占めるペットボトルや発泡スチロールではなく、
なぜ真っ先にレジ袋が排出抑制の槍玉に挙げられたのかは不明だ。
おそらく、削減しやすそうなところから始めたのだろうが、
このレジ袋有料化が、消費者の購買意欲を削ぐ結果につながらないことを祈りたい。
ゴミ袋だけが犯人のように扱われる不可思議。
ポリエチレンは焼却しても理論上、発生するのは二酸化炭素と水と熱。
私はエコバッグではなく、今も取り置きのレジ袋を買い物には持参している。
薄くてかさばらなく、丈夫だ。
エコバッグはこれから衛生面でも問題になるだろう。