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障害の記載「自治会が強要」男性自殺。

「おかねのけいさんできません」

知的・精神障害がある男性(当時36歳)が自治会の役員らに、

障害者であることを記した書面を書くよう強要され、自殺したとして、

男性の両親が自治会と役員らに計2500万円の賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

31日に第1回口頭弁論があり、役員らは争う姿勢を示した。

訴状などによると、男性(当時36歳)が1人暮らしをしていた大阪市内の市営住宅では、

2019年11月、自治会の班長を住民同士がくじ引きで選ぶことになった。

男性は障害を理由に選考から外してもらうよう役員らに求めたが、

「特別扱いできない」と聞き入れられなかった。

役員らは集会所で男性と対応を話し合った際、障害があることや日常生活への影響を記すよう要求。

男性が書面を作成すると、役員らは他の住民にも書面を見せて男性のことを紹介すると説明。

翌日の11月25日、男性は自宅で命を絶った。

 

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両親は「障害の有無などは他人に知られたくない個人情報。

必要性がないのに本人の意思に反して書面作成を強要した」として、

プライバシーや人格権の侵害を主張。

他の住民に見せると伝えて心理的な負担をかけており、役員らは自殺を予見できたと訴えている。

一方、役員は「どうすれば他の住人の理解を得ながら、男性を班長選出から外せるか模索した」

として、強要を否定。書面の作成については「嫌がっているそぶりはなかった。

ストレスのない方法を選択して適切だった」と主張している。

近くに住む兄(41)によると、亡くなる前夜、男性は「言いたくないことまで根掘り葉掘り書かされた。

さらし者にされる」とため息交じりに話し、落ち込んでいたという。

兄は「弟は真面目でおとなしく、障害もあって他人に指示されると抵抗できなかった。

自殺に追い込んだのは許せない」と話す。【伊藤遥】


書面は便箋2枚に手書きでつづられ、「しょうがいか(が)あります」という言葉で始まる。

 
自殺した男性が書かされたとされる書面(一部)

男性は自分で書かされ、〇×をつけさせられた。

 しょうがいか(が)あります

○2500えんは ふうとうにいれれます

×おかねのけいさんはできません

○1たい1ではおはなしできます

×ひとがたくさんいるとこわくてにげたくなります

○となりにかいらんをまわすことはできます

○ひととあったらあたまをさげることはできます

×いぬとかねこはにがてです

×ごみのぶんべつができません

○自てんしゃにはのれます

○せんたくはできます ほすこともできます

○どこでもすーぱーこんびにはかいものできます

○くやくしょびょういんにはいけます

×かんじやかたかなはにがてです

 

‘@これ、〇×がついているが、よく考えるとみんな〇だろう。

 

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自治会レベルだったら、声の大きい人が「障害があるのだからしょうがないね」

と言えば済むことだと思う。

どう考えても適切などとは思えない。

人権を踏みにじる行為を、自治会の役員らは、よくここまで出来るものだ。

そこまでする権利も義務もない。

村社会の怖ろしい『掟』は今も生きている。

そもそも自治会は任意のはずだ。

私の住んでいるところも、自治会の力が強く、強制的に会費を徴収されている。

会費以外強制されることは何もなく、私の場合は、地元にもお世話になっているし、

できることはお手伝いし、会費くらいはと納得はしているが、

役員などをやる人も減っており、PTAといい根深い問題だ。