それにつれて重症者数も増加している。
16日、147人が感染し新規感染者が100人を突破するのは、これで13日連続となる。
そして16日、重症者は第1波のピークだった65人を超えて、72人に達した。
約1カ月前の7月13日時点では5人、今月5日時点で30人だったが、
わずか10日間で倍以上になった。
これに対して吉村知事は、「治療的な観点でいくと、報告受けているのが、
大阪の場合は、死者をできるだけ減らしたいということで、できるだけ早めに気管切開をして、
人工呼吸器をつけて、命を救う治療を優先している」と断言した。
地域によって治療方針が変わるのか?そんことがありえるのか?
大阪大学医学部病理学教授の仲野徹氏は、吉村知事の発言を「ありえない妄言」と、
自身のTwitterで切り捨てた。
関西医科大教授の宮下修行氏は、「人工呼吸器を早めに装着しても、
本質的には治療に結び付かず、死亡者を減らすことにも繋がらない」と、
吉村知事の発言を否定した。
大阪の医療関係者も「大阪だけ着けるのが早いということはない」と答えている。
吉村知事は何を根拠に「大阪は早期に人工呼吸器を付けている」と述べたのか。
重症者の基準について、厚労省は、
「人工呼吸器が必要な方、または集中治療を要する方を重症として報告して下さい、
とお願いしています。
それで全国統一されていると思います。中等症については基準はないので、
そもそも、宮下教授が述べているように、人工呼吸器を早めに装着しても、
本質的には治療に結び付かず、死亡者を減らすことにも繋がらないのだ。
吉村知事の発言が虚偽だとすれば、イソサイダー疑惑と虚偽疑惑。
私も当初は、北海道の鈴木知事と吉村知事の切れの良さと行動力を良しとしていた。
しかし、吉村知事の、その後のあまりにも劇場的な対応にすぐさま疑義を呈してきたが、
やはり化けの皮が剥がれたようだ。
焦り過ぎだ。若さか、弁護士の正確性か。
周りも悪いのだ。持ち上げ過ぎた。
持ち上げた声を下ろすと、持ち上げた自分に降りかかってくるから中々注意できなかった。
「悪いものは悪い、直ぐに謝って訂正しなさい」と進言できなかった。
橋下氏も分かっているのに「私の時のミスに比べたらかわいいものです」と笑って擁護していた。
吉村知事は今回はどういう言い訳をするのだろうか。