安倍総理の第2次政権以降の連続在任日数は23日で、
佐藤栄作氏の連続在任日数最長記録2798日と並び、歴代1位となった。
辞任する前の選挙で、「この顔を見てください。ウソを付く顔ですか」と、
大型間接税(今の消費税)は実施しないと謳い選挙で勝利を得たが、
当選した翌1987年の通常国会で売上税を導入しようとしたことから「公約違反」と追及され、
国民や党内からも反発を買い支持率が急落する。
結局、「新聞記者は出ていけ」発言で総理の座を失った。
その後も、党内での求心力には陰りが見えた。
1976年、ロッキード事件への関与を疑われ、側近の佐藤孝行が逮捕されたが、
佐藤氏自身に司直の手は及ばなかった。
1989年、自身が関与していた戦後最大の汚職事件といわれるリクルート事件が直撃した。
野党は予算審議と引き換えに中曽根の証人喚問を要求したが、中曽根氏はこれを拒否し、
責任を取って党を離れた。ここでも悪運の強さが幸いしている。
こう見てみると、大叔父と大甥の政治姿勢はとても良く似ている。