世界9位の大坂なおみ先取(22)が、全米オープン女子シングルスで優勝。
アジア選手として史上最多3度目となる、4大大会シングルス優勝の快挙を成し遂げた。
米国で警察官による銃撃事件の被害に遭った黒人の名前入りの、
人種差別に抗議するマスクも、用意した7枚を、すべて披露。
1回戦勝利後「決勝に進むため、7枚を用意した。
7人の数は少ないが、すべてを見せたいので頑張りたい」と話していた。
ワシントン・ポストは2016年7月7日までにアメリカ国内で、
警察官に射殺された市民が512人に達したと報じている。
512人のうち、白人が238人で、黒人は123人だ。
メディアが流す情報が、黒人が白人に撃たれたとの報道しかなされないため、
白人警官が黒人に向けて発砲するケースが、大半を占めているように見えるが、
実際には警察官による発砲では白人が黒人の倍近い数字で死亡している。
射殺された人は男性が圧倒的に多く、実に487人となっている。
州別では、カリフォルニア州が最も多く(66人)、そのあとにテキサス州(45人)フロリダ州(33人)と続く。
しかし割合でみると違ってくる。
アメリカの人口に占める黒人の割合は13%、白人の割合は約62%。
黒人が警察官に射殺される割合は白人の約2.5倍となっている。
ニューヨーク市内で、警官による武力行使により命を落とした人の数は、
2013~2019年の間で75人だった。人種は黒人男性が圧倒的に多く、
ほとんどが銃によって命を落としている。
一方、2013~2019年の間の被害者数が214人だったオクラホマ市では、
被害者は黒人より白人の方が多い。
フォーブスによると、アメリカでは毎年100人前後の警官が勤務中に命を落としている。
例えば2018年に殉職した警官の数は、106人(USA Todayの発表では144人)にも上り、
そのうちの3分の1が発砲によるもの、3分の1が車両事故によるもの、残りの3分の1はその他。
白人の警察官に黒人が殺されたことしか報道されないのは、
大きな意図を感じざるを得ない。
スポーツ選手にも発言の自由はある。
否定はしない。
しかし、競技場内での言動は慎むべきだと私は思う。
純粋にプレーだけを見せてほしい。