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菅総理「日本学術会議」6人任命見送り理由説明できず。

菅総理は「日本学術会議」が推薦した新たな会員候補6人の任命を見送ったことについて、

内閣記者会常勤幹事社である読売、日本経済、北海道新聞の3社の「グループインタビュー」を行った。

「グループインタビュー」は、3社3記者からの質問に答えるだけで、

他の記者たちはその様子を淡々と眺めるだけで、手を挙げて質問することもできず、

ただ「同席」しているだけの異様な光景だった。

 

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この「グループインタビュー」なるものは「会見」ではないため、

NHKで生中継されることも、YouTubeなどで生配信されることもなく、

時間は30分程度で、テレビは菅首相のコメントだけを放送。

メディアは菅総理に完全に手足をもぎ取られたようだ。

菅総理は、学術会議は会員が公務員であることなどを指摘したうえで、

「事実上、現在の会員が自分の後任を指名することも可能な仕組みとなっている。

こうしたことを考えて、推薦された方をそのまま任命してきた前例を踏襲してよいのか、考えてきた」

 

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「過去の国会答弁は承知しているが、学会の推薦に基づく方式から、

現在は、個々の会員の指名に基づく方式に変わっており、

それぞれの時代の制度の中で法律に基づいて任命を行っているという考え方は変わっていない」と述べた。

「悪しき前例主義の打破」の一貫だと主張したかったのだろうが、

総理の独断で憲法と法律の解釈を変えていい筈も無い。

菅総理は安倍元総理同様「法治国家」という大前提を無視して、強権独裁を貫き通すつもりだ。

 

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