「説明つかない病気出た」
新型コロナウイルスのワクチン開発について、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、
最終段階に入っていた臨床試験(治験)を一時中断したことが12日、明らかになった。
米医療メディアSTATが報じた。
J&Jは「説明のつかない病気が参加者に出たため、全ての治験で参加者への接種を一時中断した」
との声明を発表した。
同社は、9月末に米国などで最大6万人を対象とした最終治験を始めた。
国内の関連法人によると、日本での投与も中断した。安全性の確認のためという。
新型コロナワクチン開発を巡っては、日本も供給を受けることで合意をしている、
英大手のアストラゼネカが9月、参加者に副作用が疑われる深刻な症状が出たとして治験を一時中断。
その後、英国や日本、ブラジルなどで再開したが、米国ではアストラゼネカのワクチンの治験はまだ止まったままだ。
J&Jのワクチンは、有効性と安全性が確認されれば年間10億回分の供給を目指す方針。
米国とカナダへの提供で両政府と合意をしているが、日本への供給は決まっていない。
日本でも9月1日から治験が始まっていた。