インド南部の地下水に生息するライギョに似た魚「ゴラムスネークヘッド」が、
新たな科に分類されることになった。
新しい科の通称は「ドラゴンスネークヘッド」。
原始的な「生きた化石」の一種であり、最も近縁なライギョのグループから、
1億年以上前に枝分かれしたと見られている。
魚類で新しい「科」ができるのは非常に珍しい。
例えば人類が属するヒト科には、チンパンジー属、オランウータン属、ゴリラ属など、
たいていの場合、科にはさまざまな種が多数含まれる。
長い体をもつこの奇妙な魚は、地下水系に生息しており、ほとんど人目に触れることはない。
水面に姿を現すのは大雨で洪水が起こった後だけだ。
生息するインド南部の西ガーツ山脈は、生物多様性のホットスポット。
科学者たちはこれまで、地下にすむ魚を計10種発見している。