「私たちは民主主義を守るべき」
ジョン・ルイス下院議員は亡くなる前に、民主主義は状態ではなく行動であると言いました。
その意味するところは、アメリカの民主主義は決して保証されていないということです。
私たちの意思があってこそ強いものになります。
私たちは守るべきなんです。当然のものとして受け止めてはなりません。
民主主義を守るためには、戦い、犠牲を払い、喜びもあります。進展もあります。
より良い将来を構築することが可能です。
私たちの民主主義そのものが今回、投票にかけられました。アメリカの魂がかけられていました。
世界中が注目していました。皆さんが新たな日をアメリカにもたらしてくれました。
この数カ月は大変な時期でした。悲しみがありました。痛みがありました。心配も、戦いもありました。
しかし皆さんの勇気を、不屈の精神を目の当たりにしました。寛容な精神を発揮してくれました。
4年間にわたって皆さんは前へ進んできました。
平等、正義、私たちの命のために、そして私たちの地球のために尽くしてくださいました。
皆さんは投票してくれたのです。はっきりとしたメッセージを届けてくださいました。
皆さんの希望を選んでくれました。結束、良識、科学を選んでくれました。
真実を選び取ってくれました。
ジョー・バイデンを次期アメリカ大統領として選んでくれたのです。
女性たちは多くのことを犠牲にしました。対等な権利のために戦いました。
すべての人たちのために正義をもたらそうとしました。
黒人女性たちはこれまでも見過ごされてきました。
しかし、民主主義の根底にある大切な存在だということがわかっていました。
すべての女性たちは投票する権利を守るために1世紀に及ぶ努力を続けてきました。
2020年、新たな世代の女性たちが投票しました。
投票するという基本的な権利、自分たちの意見を伝える権利のために戦っているのです。
今夜、私はその苦しみを思い起こします。確たる意思、ビジョンを持っていました。
私は、何が成し遂げられるか見極め、後をついで取り組みたいと思います。
私が初の女性副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。
すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、わかったはずです。
この国は可能性に満ちた国であると。
私たちの国の子どもたちへ、私たちの国ははっきりとしたメッセージを送りました。
ジェンダーなどは関係ありません。野心的な夢を抱き、信念を持って指導者となるのです。
そして他の人とは違った見方をするのです。皆さんの一歩一歩を見届けます。
アメリカ国民の皆さん、どちらへ投票したかは関係ありません。
忠誠を誓い、誠実に準備を整えます。毎朝、目覚めれば、皆さんや皆さんの家族について考えます。
人々の命を救い、この病気に打ちかつのです。経済を立て直します。
人々への差別をなくすことにも取り組んでいきます。
気候変動と戦い、国を結束させ、アメリカの国としての魂の傷をいやしていかなければなりません。
道のりは決してやさしいものではないでしょう。
けれども、アメリカは準備が整っています。ジョーと私も準備ができています。
私たちが選んだ大統領は、私たちの最善の部分を引き出してくれる人です。
子どもたちが見上げて尊敬できるような大統領、軍に対し敬意を払い国を安全に保つ最高司令官、
そしてすべてのアメリカ国民のための大統領となってくれる人です。