中央自動車道に架かる緑橋(東京・日野市)の耐震補強工事において、
本来あるべき鉄筋が入っていなかった耐震偽装問題。
NEXCO中日本の発注を受けた元請けの大島産業(福岡・宗像市)の告発状が、
昨年末時点で国交大臣やNEXCO中日本、同西日本、同東日本などのNEXCO各社社長、
福岡県知事らに届いていたことが、「週刊文春」の取材で判明。
この時点で、国交省やNEXCO中日本が適切に対応していれば、
手抜き工事は早期に発覚、修繕されていた可能性が高く、さらなる波紋を呼びそうだ。
NEXCO中日本は元受けの「大島産業」に、大島産業は下請けの「吉岡建築設計」へ、
それぞれ責任をなする付けている。
「週刊文春」が今回入手したの「告発状」と題された文書。
タイトルに「大島産業の建設業法違反の実態告発」とあり、差出人は「人権と正義の会」。
内容も詳細に記されていて、大島産業と仕事をした複数の下請け業者がまとめたものと思われる。
昨年末の告発状を受けて、迅速に対応していれば、
問題のある橋がここまで放置されている事態は避けられたことは間違いない。になる。