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SpaceXの「Crew Dragon」運用初成功。

久々に夢のある話題。


アメリカの民間企業、「スペースX」の宇宙船、「クルードラゴン」(クルー1)は、

米・フロリダ州ケネディ宇宙センターから同社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。

日本人宇宙飛行士の野口聡一さんとアメリカ人宇宙飛行士、

合わせて4人を乗せて日本時間の16日午前9時27分に打ち上げられ、

打ち上げから27時間余り経過した17日午後1時すぎに、

高度約400キロで地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。

地球を周回しながら徐々に高度を上げ、ほぼ自動で飛行してISSに接近し、

先端部を開いてドッキング。

野口さんたちは国際宇宙ステーションに乗り込んでおよそ6か月滞在する。

 

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当初は10月31日に打ち上げ予定だったが、ロケットの不具合のため11月15日に延期され、

さらに悪天候のために当日に延期されていた。

27時間の旅の間、宇宙飛行士らは宇宙服から比較的楽な服に着替え、ある程度の睡眠もとった。

宇宙服の原型が、「アベンジャーズ」「バットマン vs スーパーマン」などに携わった衣装デザイナー、

ホセ・フェルナンデス氏によってデザインされた。

ヘルメットは3Dで作成されたという。

からあげクン」も、日本食として搭乗している。

本来ISSへの旅はもっと短時間にすることも可能だが、NASAは乗組員のコンディションを重視し、

あえて睡眠時間を確保できるコースを選択したという。

「クルードラゴン」は、野口さんたちの長期滞在が終わるまで宇宙ステーションにドッキングした状態で、

飛行士が寝る場所などに使われ、野口さんたちは再びこの1号機に乗って地球に戻ることになる。

 

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「クルードラゴン」は民間の宇宙船としては初めて運用段階に入ったもので、

今回の飛行は宇宙の商業利用が本格化する時代の始まりとして注目されている。

クルードラゴンはスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ通称スペースX(SpaceX

が開発した有人宇宙船で、ISSに宇宙飛行士を運ぶことを目的としている。

スペースXは、2002年に決済サービスベンチャー企業PayPalの創設者、

イーロン・マスクにより設立された。

2006年にNASAISS)物資補給のための打上げ機の設計とデモ飛行を行う商業軌道輸送サービス (COTS) を契約。

2010年12月にファルコン9ロケットとドラゴン宇宙船によるCOTSデモ飛行を行い、

民間企業としては世界で初めて軌道に乗った宇宙機の回収に成功した。

費用と品質を管理するために、大部分のコンポーネントを自社で開発しており、

その中にはファルコンロケットで使われているロケットエンジンとドラゴン宇宙船が含まれる。

拠点はカリフォルニア州ホーソーンに所在し、この拠点には本社機能と組立工場に加えて、

ロケット発射時とミッション中の管制を行うコントロールセンターも備えている。

船内には通常4人、最大7人が搭乗でき、ISSへの飛行のほか、単独で飛行したり、

月軌道まで飛行したりできる能力をもつ。

船内はタッチパネルなどを多用した先進的なものとなっているほか、

カプセル部分は再使用でき、コストの低減が図られている。

開発は2006年、米国航空宇宙局(NASA)による宇宙飛行士の輸送を、

民間に委託する計画に応える形で始まった。

今年5月30日には初の有人での試験飛行となる「Demo-2」を実施。

2人の宇宙飛行士を乗せてISSへ飛行し、8月2日に地球への帰還に成功した。

前澤友作氏が月旅行する予定だ。

 

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今回の「Crew-1」ミッションは、有人飛行として2回目、

そして試験ではない運用段階の飛行としては初となるもので、

地球とISS間の宇宙飛行士の輸送のほか、ISSでの係留中には、

非常事態に備えた緊急脱出艇としての役割も果たす。

国際宇宙ステーションには10月、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で到着した、

ロシア人飛行士2人とアメリカ人飛行士1人の合わせて3人が長期滞在を始めている。

野口聡一さんとアメリカ人宇宙飛行士の合わせて4人が到着したので、

これまでで最も多い7人が宇宙ステーションで長期滞在することになる。

野口宇宙飛行士ら4人はISS到着後、3人の宇宙飛行士とともに、

ISSの第64次長期滞在クルーとして。各種宇宙実験やISSのメンテナンス作業などを行う。

そして約6か月後、同じクルードラゴンで地球に帰還する計画となっている。

クルードラゴンは2021年春ごろに運用2号機(Crew-2)の打ち上げが行われる予定で、

日本の星出彰彦宇宙飛行士ら4人が搭乗する予定となっている。

その後の、ボーイングが開発中の「スターライナー」宇宙船とともに、

地球とISSとの間を往復する定期便として運用が続けられることになっている。

スペース・シャトルが引退した2011年以降、NASAはロシアの「ソユーズ」宇宙船に運賃を支払い、

ISSへ米国や欧州、日本の宇宙飛行士を送り込んできた。

しかし、そのコストは年々増加しており、直近では1人あたり約9020万ドルにもなるとされ、

なによりロシアへの依存はリスクでもあり、そして米国にとっては屈辱でもあった。

だが、クルードラゴンなど民間の宇宙船の本格的な運用が始まれば、

米国は有人宇宙活動における自律性を取り戻し、

ロシア依存の状態から抜け出すことができるようになる。

 

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