安倍前総理(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、
東京地検特捜部は安倍前総理の公設第1秘書らから任意で事情聴取をしていた。
特捜部は、会場のホテル側に支払われた総額が参加者からの会費徴収額を上回り、
差額分は安倍氏側が補填(ほてん)していた可能性があるとみて、立件の可否を検討している。
安倍前総理らに対しては、政治資金規正法違反容疑などでの告発状が出されていた。
政治団体「安倍晋三後援会」が主催しており、公設第1秘書は同団体の代表を務めている。
前夜祭は2013年から19年まで、「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開かれた。
19年の参加者は700人超で、安倍前総理の地元・山口県の支援者らが、
1人5000円の会費で参加し、ミニコンサートや飲食が提供された。
野党側は会費が安すぎ、安倍側が差額分を補填していたのではないかなどと追求していた。
これに対し、安倍前総理は5000円の会費はホテル側が設定したもので、
事務所職員が参加者から集めて全額をホテル側に渡したと説明。
「後援会としての収入、支出は一切なく、政治資金収支報告書への記載の必要はない」などと反論。
「事務所側が補填したという事実も全くない」と述べていた。
ホテル側は回答を拒否。