ファイザーは、開発しているワクチンの臨床試験で予防効果が95%と発表。
中間報告を行ったモデルナのワクチンも有効性は94.5%と高かった。
94.5%と聞けば、かなりの効果が担保されていると報道されている。
100人にワクチンを打ったら94人には効くと思いがちだが、そうではないのだ。
発表によると、治験の対象者は約3万人。半数にワクチンを投与し、残り半数には偽薬が投与された。
結果、感染した95人のうち、ワクチンを接種していたのは5人、残る90人は偽薬を打っていたという。
『有効性』とは、ワクチンを打たなかった人の発病率を1としたときに、
接種したらその発病率がどのぐらいの割合に下がるかを推定したものをいう。
90%の有効性確認は、『ワクチンを打たずに発病』した人の90%は、
ワクチンを接種していたら、発病しなかっただろう、ということを表している。
ワクチンを接種すれば90%の人が感染しないと断定するものではない。
「接種すれば94.5%以上の人は感染しない」のではなく、
「感染した人の94.5%は、ワクチンを打っていれば感染しなかった『かもしれない』ということなのだ。