大阪府が新型コロナの重症患者を受け入れる専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」の、第1期分30床が30日、完成した。
患者の受け入れ準備を行い、12月中旬以降の運用開始を目指すが、
看護師などの確保が課題となっている。
新型コロナの感染拡大で、全国的にがん治療や検診の受診を控える動きが深刻になっている。
患者のおよそ8人に1人が、院内感染への不安などから治療の計画を変更。
専門家は「適切な治療を受けられなくなるおそれがある」と注意を呼びかけている。
大阪市は4~6月の検査取りやめを決めていた。
がんは、約40年にわたり日本人の死因の首位を占める。
国立がん研究センター中央病院(東京都)の統計(2010~11年診断)によると、
死亡数が最も多い肺がんの「5年生存率」は、ステージ1で81.6%だが、
進行するごとに46.7%、22.6%と下がり、ステージ4では5.2%になる。
同病院の検診センター長で、大腸がんが専門の松田尚久医師は、
「大腸がんは6カ月でステージが進む可能性がある。
本来救えるがんの発見が、検診のストップで遅れてしまうかもしれない」と危惧する。