安い中国製が選ばれ生産中止検討。
国内最大のカバン生産地である兵庫県豊岡市のカバンメーカー「服部」は、
新型コロナウイルスの感染拡大以降「医療用ガウン」を生産してきた。
しかし、安い中国製の供給が増えたことで在庫が膨らみ、窮地に立たされている。
新型コロナの感染拡大で医療用ガウンが不足していた今年4月、
県からの依頼を受け、市内の2つの会社と協力してガウンの生産を開始。
これまで県や病院などに合わせて13万枚を納入したという。
ところが、緊急事態宣言の解除以降、注文が減り始め、9月以降はほとんどなくなった。
価格が3分の1程度の中国産ガウンが安定して供給されることに加えて、
当初は随意契約を結んでいた県が競争入札に切り替えたことが大きく影響した。
担当者によると、「生産を続けていくには非常に苦しい。中国から入ってこなくなることも考えて、
国内生産を続けることが、次の波が来たり新しい病気が来たりした時のためには
大切じゃないかなと思いますが。」と語る。
在庫は約11万枚にも膨れ上がっており、服部では現在ガウンの生産を見合わせていて、
今後の見通しがつかなければ、生産中止も検討しているという。
‘@政府が買い取るのではなかったのか。
県の手のひら返しもいかがなものか。
必要なのだから、せめて在庫分でも買い取るべきだ。
結局は、中国頼りで、緊急事態時には入荷しなくなる。
また、同じことを繰り返すのだ。