自民党の上野通子参院議員(栃木県選出、2期)が代表を務める、
「自民党栃木県参院選挙区第1支部」が、宇都宮市内にある事務所を、
親族から無償提供されていたのに、2年間にわたり政治資金収支報告書に記載していなかった。
上野議員によると、事務所は同市泉町の4階建てのビルの一室で、
2020年8月にこのビルが取り壊されるまで使われていた。
登記簿では事務所の土地と建物の大部分を上野氏の母親と子どもが所有しており、
4%分だけが上野氏の持ち分となっている。
16、17年の同報告書では、いずれも12月に事務所賃料として母親に30万円を支出していたが、
18、19年の報告書には記載がなく、無償で使用してきたという。
上野氏は栃木県議を経て、10年の参院選で初当選し、文部科学政務官や副文科相などを務めた。
母親は文星芸大などを運営する学校法人・宇都宮学園の元理事長。
上野議員は、家賃を支払わずに使用していたことを認め、
近隣相場を確認し、適切に修正する予定」と回答。