ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者山口敬之氏(53)から、
性暴力を受けたとして、
千百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は十八日、
「酩酊(めいてい)状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定。
山口氏に三百三十万円の支払いを命じた。
鈴木昭洋裁判長は判決で「伊藤さんには被害を虚偽申告する動機がない」とする一方、
山口氏の説明は重要な部分で不合理に変わっており、信用性に重大な疑念があると述べた。
刑事手続きでは山口氏は嫌疑不十分で不起訴となっており、結論が分かれた。
伊藤さんは実名を公表して性暴力問題の深刻さを訴え、
日本での「#MeToo」運動の広がりに影響を与えた。
伊藤さんは準 強 姦 容疑で警視庁に被害届を提出したが、
東京地検は16年7月に嫌疑不十分で不起訴とした。
東京第六検察審査会も17年9月、不起訴を覆すだけの理由がないとして、
不起訴相当と議決した。
TBSテレビは、元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾ですとコメント。