中国でスパイ罪などに問われた日本人2人が、
1審の実刑判決を不服として上訴した訴訟の判決公判が、
昨年に北京でそれぞれ開かれ、2件とも棄却されていた。
中国は二審制のため、懲役刑が確定。
棄却されたのは2019年に懲役6年の判決を受けた日中青年交流協会の鈴木英司理事長と、
18年に懲役12年を言い渡された札幌市の男性。
どのような行為が罪に問われたかや、上訴審判決の詳細な時期は不明。
鈴木氏は16年、シンポジウム開催の打ち合わせで北京を訪れた際に拘束された。
札幌市の男性は15年に拘束された。コンサルタントとして日中間を往来していたとの情報がある。
15年以降にスパイ行為に関わったなどとして、これまでに日本人15人の拘束が判明。
うち今回の2人を含め、少なくとも9人が起訴され、懲役3~15年の実刑判決が確定した。