東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水。
政府は表立った動きを見せていない。
計画したタンクの設置は2020年12月に終了し、海洋に流す案が想定されたが、
政府の処分方針決定が想定以上に遅れている。
停滞している理由は、新型コロナで政府の対応に対する国民の不満で、
内閣支持率急落や、オリンピックがまじかに控えているといったタイミングの問題が大きい。
菅総理は、就任後初めて臨んだ18日の施政方針演説で、東日本大震災からの復興には、
短く言及しただけで処理水には一切触れなかった。
地元にはタンク増設を望む声もあり、いわき市は20年11月、東電に本格検討を申し入れた。
そんな中、東電はタンク増設について具体的な検討を始めた。
増設すると約1年分の保管が可能と試算される。
政府や東電は、タンクは敷地限界でこれ以上増設できないとして、海洋放流を推し進めてきたが
ネットなどでは、「なんだ、増設できるんじゃない」などの声が上がっている。