自民党岐阜県連は6日、55年ぶりに「保守分裂」となった1月の同県知事選後初の執行部会議を開いた。
県連会長の野田聖子衆院議員が執行部全員に辞表の提出を求めたが、出席者から異論が噴出。
野田会長は、分裂選挙となった責任を取るとして会長辞任の意向を表明し、執行部の刷新を訴えていた。
会議には、同党の国会議員と県議計16人が出席。
出席者によると、野田会長が「まずは更地にし、県連を生まれ変わらせたい」と、
執行部全員に辞表の提出を要請。
しかし、「辞める必要はない」「唐突だ」などの反対意見が相次ぎ、まとまらなかったという。
会議後の記者会見で、野田会長は「わだかまりなくスタートするには(執行部刷新が)必要だ」と強調。
一方、県連幹事長の村下貴夫県議は「それぞれ温度差があり、必ずしもすんなりとはいかないと思う」
と述べ、分裂で生じた溝の深さを印象づけた。
県連は今後、分裂の経緯などを検証する委員会を設置するという。