アフガニスタンで2019年12月に殺害された中村哲医師(当時73)の肖像をあしらった切手が、
同国で発行されることになった。
大統領府が14日、首都カブールの式典で切手のデザインをお披露目した。
大統領府は国民に永く記憶されるべき功労者と認定した。
300アフガニ(約400円)の白い切手の中央には、背広姿の中村医師の肖像画があしらわれ、
下部に「テツ・ナカムラの人道活動をしのんで」と書かれている。
現地では事件後、中村医師をしのぶ住民らが、交差点や診療所、パン屋、赤ん坊を「ナカムラ」と命名。
昨夏には偉業を伝える現地語の絵本も出版された。
中村医師は1980年代からパキスタンやアフガニスタンで医療や農業支援を継続。
2003年に着工した用水路は約1万6500ヘクタールを潤して緑を回復させ、約65万人の生活を支える。
天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い [ 中村 哲 ]
医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む [ 中村 哲 ]
人は愛するに足り、真心は信ずるに足る アフガンとの約束 [ 中村哲 ]