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大村知事リコール問題、不正バイト署名が暴かれた。

8割以上が無効と判断された、愛知県の大村知事のリコールを巡る署名問題。

15日、県の選挙管理委員会刑事告発をした。

署名活動は、2019年の「あいちトリエンナーレ」の展示内容などを巡り、

愛知県の大村秀章知事を批判した高須クリニック高須克弥院長らが、知事のリコールを求めて行った。

しかし、「不正な署名が多数ある」などの情報提供があり、調査した県の選挙管理委員会は、

約43万5000人分の署名のうち、83.2%が「有効とは認められない」と判断した。



高須院長は偽造について、関与を否定。

応援団として活動を支援していた名古屋市の河村市長は、

「自ら告発(検討)したり、市長権限の業務監査もやる。(真実を)明らかにしたい」

と述べたが、一方の大村知事は、

「活動を首謀された河村氏。事実関係を明らかにする責任がある」と指摘。

選管は15日、署名を偽造した地方自治法違反にあたるとして、

容疑者不詳で警察に告発し受理された。

中日新聞によると、多数のアルバイトが、愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を、

リコール活動団体の署名簿に書き写していたことが分かった。

名古屋市の広告関連会社の下請け会社が、大手人材紹介会社を通じてアルバイトを募集。

佐賀市内の貸会議室で書き写させていたと報じた。

署名を偽造したという元ボランティア(60代)がCBCの取材に応じ、胸のうちを語った。

「膨大な偽造書類の山があった。頭数の署名さえそろえばいいという感覚でやってるんだろうなと」

男性によると署名は母印がないものが多く、署名数を増やしたい思いから、

30人分の署名に自分で母印を押してしまったと吐露。

罪の意識から、去年12月に愛知県警に事実関係を話したという。

「母印はないのはまとめて押しておこうと。終わった後にまずかったなと…

でたらめな物を提出してしまったと」反省の弁を述べた。



名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)は、

登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、

十月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給九百五十円で作業をした。

五百円の交通費も支給された。

実際のリコール署名集めで使われた用紙には、

欄外に、高須クリニック高須克弥院長と河村たかし名古屋市長の写真が掲載され、

署名活動の趣旨が書かれていた。

アルバイトに参加した男性に記者が用紙を見せ、「この用紙に書き写したのですか」と聞くと、

「まさしく、これです」と認めた。

男性によると、貸会議室は若者から高齢まで男女数十人で満員状態だった。

男性が到着すると、作業中は携帯電話をポリ袋にしまって取り出さないようスタッフに指示された。

「何かの試験会場のようにみな黙々と机に向かっていた」と話した。



‘@バイトを集めたのは「西東京ポストサービス」という屋号の神奈川県厚木市の会社。

社名は株式会社SDR 。本社は名古屋。

社長は中岡龍平。

会社概要 | SDR company

会社概要 - 社名 株式会社SDR創業 2015年12月代表者 代表取締役社長 中岡 龍平

本社 〒453-0839 愛知県名古屋市中村区長筬町

中岡氏は、テレビ愛知の事業関係などの仕事を経て今の事業に。

「これまでポストサービスでは数々の選挙関連チラシの印刷やポスティング作業を、

候補者様より受託し行ってまいりました」と紹介している。

謎は深まるばかりだが、誰が発注したのか、誰が用紙を用意したのか。

ここまで分かっていれば、直ぐに解明されるだろう。


アフガニスタンで考える 国際貢献と憲法九条 (岩波ブックレット) [ 中村哲 ]