菅総理の長男正剛が勤める放送関連会社「東北新社」から接待をされた、
山田真貴子・内閣広報官は25日の衆院予算委員会で、
会食で正剛氏の同席について「私にとって大きな事実ではない」などと述べた。
山田広報官は、自身に都合の良い話は覚えていて、都合の悪い話は覚えていない、
官僚お手本の答弁で、記憶が不明瞭だとの趣旨の説明を繰り返し、
禅問答のようなやり取りが続いた。
山田広報官が2019年に、東北新社側4人との会食で7万円超の接待を受けたことで、
立憲民主党の今井雅人議員が「会食に行った時に長男がいると認識していたのか」とただすと、
山田広報官は「交流がほとんどない状況だったので、事前にきちんと認識していたかというと、
そうではなかったのではないか」と、自身の行動を「なかったのではないか」と、他人事のように述べた。
会食した時点で菅総理の長男だと把握したかについては、
「認識していたのかな、とは思う。横並びだったと思うので、お話しもしておりません。
どういう方がいたかについて、にわかにちょっと思い出せなかった」と、ありえない釈明をした。
今井議員は「どなたがいらっしゃったか覚えていない。7万4千円も払って、そんな会食があるんでしょうか」
「5人で会食して、そこに首相の息子がいたかどうか分からない、なんてことがあるのか」などとただした。
これに対し、山田広報官は「私自身、仕事、プライベートでも、お会いする方が、
どういった方のご子息であるかとかは、あまりお付き合いに関係がないと思っている」と弁明。
長男の同席について「私にとって大きな事実だったかというと、必ずしもそうではないのではないかと思う」
と、またまた、「ないのではないかと思う」と、他人事のように述べた。
菅総理と山田広報官は深浅１０年以上の付き合いがある。
山田広報官が菅総理の長男のことを知らない筈が無い。
ましてや、１兆万歩も譲れないけれど、会食相手に総理大臣の長男が参加するとなれば、
絶対に誰かが進言するはずだ。
山田広報官の当時の役職、総務審議官は総務事務次官に次ぐ総務省における、
官僚のナンバー2のポストであり、いわゆる次官級審議官職の一つで「特別な職」。
関係省庁が、総理大臣の長男で関連会社の役員と会うのに、大きな事実でない筈が無い。
仮に知らないとしたら、相手が反社などだったらどうするのか。
絶対あり得ない。
見た目で決めてはいけないが、マスコミに出ている正剛氏の風貌はただものではない。
そもそも５人しかいない中で、相手が分からないなんて立場上から言ってもありえない。
規制改革や既得権益の打破を掲げる菅総理だが、身内が関係先の省庁と癒着していたことは、
身内の特別扱いと官僚の忖度という構図は『モリカケ疑惑』などと全く同じ構図。
菅総理が抜擢した山田広報官。
逃げ得を許してはいけない。
贈収賄、収賄罪で調査すべきだ。
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