名古屋市の河村たかし市長は6日、
大村秀章愛知県知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、
自身の事務所による独自調査の中間報告を公表。
昨年10月上旬に署名偽造に向けて会合が開かれて不正に着手したとの情報を得たとした。
これまでの調査で関係者20人以上から聞き取りしたが、
県警の捜査に支障が出るとして、具体的な根拠や詳細は明らかにしていない。
中間報告では、署名偽造に使われた名簿は、リコールの会事務局関係者が、
東京に行って購入したことも、関係者への聞き取りによって判明したと説明。
偽造した署名簿への押印作業は「昨年10月下旬から(11月4日の)仮提出までにしていたもよう」との見解を示した。
また、署名集めを担う「受任者」を募集していた昨年7月下旬から、
運動事務局側が意図的に河村事務所のスタッフを遠ざけたため、情報が入ってこなかったとしている。
河村市長の事務所によると、スタッフはこの会合に参加していないという。
河村市長は「私の事務所関係者は不正に一切関わっていない」と強調。
運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、
不正への関与を改めて否定し「偽造に向けた会合も、東京からの名簿入手も知らない」と語った。