3月24日に、職員23人が深夜まで送別会を開いていた問題が明るみに出た厚労省。
その2日前の3月22日、厚労省が入るビルの8階で同省の職員が窓を破壊し、
飛び降り自殺を図っていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。
厚労省が入る中央合同庁舎5号館で自殺を図ったのは、40代のノンキャリア職員・A氏。
主に年金関連の仕事に従事していた。
別の部署への異動の内示を受けたA氏は3月22日の未明、同僚らに対し、
〈本当にお世話になりました〉などと挨拶のメールを送信した。
その直後、準備していたハンマーで窓を叩き割り、飛び降り自殺を図ろうとしたという。
「ただ、窓ガラスから身を乗り出したものの、すんでのところで思いとどまった。
窓ガラスの破片で負傷し、全身血まみれのまま佇んでいたそうです。
早朝に出勤してきた職員は騒然となり、幹部も様子を見に来ていました」(厚労省職員)
その後、救急搬送され、緊急手術を受けたA氏。
ただ、新型コロナに伴う病床ひっ迫の影響で、入院はできず、親族の元へ身を寄せたという。
「数日後、同僚たちへのヒアリングが行われ、自殺未遂に至る経緯に関して報告書が作成されました。
その内容は樽見英樹事務次官にも上がっています」(厚労省幹部)
樽見次官に話を聞いた。
「窓ガラスが割れた件ですね、事実関係は知っています。
どういう理由でそういう(ガラスを割る)行為に及んだのかを調査していると思います」
A氏が送ったメールには、上司のパワハラを訴える文言も綴られていたという。
不祥事続きの厚労省。田村大臣らの責任は重大だ。