バイデン米大統領は、所得が100万ドルを超える富裕層に対する、
キャピタルゲイン課税の税率を39.6%と、現行の2倍近くに引き上げることを提案する見通し。
所得税の限界税率は37%から39.6%に引き上げる。
ホワイトハウス当局者は、内容は数日内に変更される可能性もあるという。
20万ドル以上(夫婦合算で25万ドル)の所得に課せられる、
純投資所得税(NIIT)の3.8%を含めると、
現在約23.8%のキャピタルゲイン税率は43.4%に上る可能性がある。
ヘッジファンド、グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は「もし、議会で可決されたら、
株式指数は2000ポイント値下がりするだろう」と懸念した。
この増税案で米国内では州や市が独自にキャピタルゲインに課税しているため、
この増税案が実現した場合、カリフォルニア州では合計税率が56.7%、
ニューヨーク市は68.2%になる。
米国のキャピタルゲイン税率は世界的にも最高水準になるという。
少なくともキャピタルゲイン税率は33~34%になる可能性はある。