萩海運は23日、萩市の離島・相島と本土を結ぶ新しい定期船の重量が、
計画より大幅に超過し、建造した鈴木造船(三重県四日市市)との契約を解除すると発表。
6月に予定されていた就航は白紙になった。
萩海運(山口県萩市)によると、4月9日に四日市市であった進水式に出席した職員が、
船体が大きく水面下に沈んでいることを不審に思い、同社と共同で建造を発注した、
独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜市)に相談。
機構が調査したところ、重量が当初の計画の約154トンより約49トン重くなっていると判明。
船体が重いと船底が海底に接触するなどして運航できないため、機構と鈴木造船が協議。
船体の改良では対応できないため、鈴木造船は22日、機構側へ契約解除の意向を伝えた。
建造費約8億7500万円は9割を機構、1割を萩海運が負担し、
萩海運は11年間かけて機構側の負担分を支払う予定だった。
新船の就航は造船所との協議から1年半ほどかかる見通しで、
萩海運は「前代未聞で、遺憾としか言いようがない。早急に別の造船所への発注を協議したい」とした。
当面は現在使用中の船を使う。
‘@約30%増の重量とは、ありえないことだ。
設計図通りに造ったら、やりたくてもできない重さ。
故意に鉄の量を増やさない限りできそうにない案件だ。
他にも、気付いていないだけであるのだろう。