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​大阪「何もしてもらえず」一家4人感染。

新型コロナの感染拡大に伴い大阪府内では自宅で療養・待機を続ける患者が急増。

入院や療養先の調整で待機中の人も含めると、29日現在で1万4000人を超える。

3月1日以降、12人が自宅療養・待機中に死亡したことも判明。

一家4人全員が感染し、自宅療養中に夫の容体が悪化した女性が取材に応じ、

「症状が悪化するまで何もしてもらえなかった」と訴えた。

軽症・中等症の患者を受けいている大阪府堺市の病院では、

日々、危機的な状況の中で治療が続いている。

大阪の重症患者は、28日時点で、379人。

そのうち、6分の1にあたる62人が、本来重症患者を受け入れる予定ではなかった病院で治療を受けている。

入院先が見つからず、自宅療養をしていた30代の男性。

基礎疾患はないが、堺市の病院に入院してわずか2日で、

人工心肺装置・ECMO(エクモ)での治療が必要になるほど症状が悪化した。



大阪大学附属病院の土岐祐一郎病院長は、

「お前ら病床を出せばコロナなんかいくらでも診れるだろうと世間はそう思っているかもしれないが、

病床を出すということは確実にある医療ができなくなる。

その判断を日々僕らはしている。大阪中で移植以外も大きな心臓の手術とか、

大きながんの手術ができなくなっている病院が、たくさんある。

病床を増やすことは、ほかの医療を切り捨てている。

僕らはそれを順番に天秤にかけてやっている」と、苦渋の胸の内を吐露した。

大阪の医療は、今経験したことのない局面を迎えているのだ。

そして医療従事者は疲弊している。