医療体制が危機的な状況にある大阪府からの要請を受け、
和歌山県は、災害派遣医療チーム「DMAT」を派遣した。
大阪府では、新型コロナウイルスの患者の入院先が決まらず、自宅で死亡したり、
救急車の中で長時間の待機を余儀なくされる事態が相次いでいる。
大阪府から要請を受けた和歌山県は、県内4つの病院から、
DMATの医師あわせて6人を待機ステーションに派遣することを決めた。
大阪府は、患者を一時的に処置する待機ステーションを設置している。
医師は、患者の経過観察のほか、容体が急変したときの連絡の調整を行うという。
4日午前10時すぎ、和歌山ろうさい病院の救急科の医師が、大阪府に向けて出発。
和歌山ろうさい病院・岩崎安博救急科部長「(大阪は)かなりひどい災害の状況である。
医療にとっては疲弊している状況ですので、隣県として、なんとか支援できないかと感じた」と話す。
南條輝志男病院長は、「和歌山ろうさい病院のDMAT隊員として、誇りを持って頑張ってきてください」
と、送り出した。
大阪府への医師の派遣は、5月10日までを予定している。