大半が入院できず。
神戸市は7日、市内の介護老人保健施設(4月16日時点で入所者133人、職員121人)で、
入所者97人と職員36人の計133人が集団感染したと発表。
入所者25人が亡くなり、そのうち23人は施設内で療養を続けていた。
記者会見で市幹部は「満床で入院できなかった人が大部分だと思う」と説明。
常勤の医師がおり、治療は受けていたという。
施設は認知症の利用者も受け入れており、マスク着用が不十分なまま、
多くの患者が施設にとどまったことで、施設内感染が広がったとみられる。
大阪府門真市内の有料老人ホーム(定員44人)では入所者40人が感染し、
60代~90代の男女13人が死亡していた。
そのうち8人は、入院先が決まらないまま亡くなっていた。
大阪介護老人保健施設協会(大阪市)によると、
これまでも無症状の入所者が施設にとどまっていたことがクラスターの発生につながっていたという。
府の方針では、軽症や無症状でなければ、65歳以上の感染者は原則入院となる。
ただ、第4波では感染者が連日1千人を超えており、症状が悪化しても入院先が見つからずに、
施設内で亡くなるケースも増えている。
木場康文事務局長は「感染者を施設内に留め置く状況が続けば、死者はこれからも増えるだろう」
と危惧した。
こうならないためには早い長い対応が必要だった。
大阪では、4月29日に44人、5月1日に41人、7日に53人が死亡している。
(合掌)