東京オリ・パラで、各競技会場の医療責任者を務めることになっていた医師が、
辞退するケースが相次いでいる。
各競技会場では、災害やテロ、発熱患者などに備えてVMOと呼ばれる、
会場医療責任者の医師が配置され、ほかの医療スタッフを統括し、観客の治療などを担う。
ところが、このVMOを務めることになっていた医師が、
業務の多忙などを理由に辞退するケースが相次いでいる。
VMOはそれぞれの競技会場の医療スタッフを統括する責任者で、大学病院の救急医などが選ばれる。
会場ではVMOのもとに「選手用医務室」と「観客用医務室」が設置され、
発熱した人を隔離するためのテントも設けられる。
VMOを務める医師は必要な医療スタッフの確保など体制の整備も担っている。
大会期間中に災害やテロがあったり発熱患者が発生した場合は、
スタッフを指揮して対応に当たる重要な任務を担う。
組織委員会は、大会が7月に迫る中、代わりとなる医師の確保を急いでいる。
‘@私の聞くところによると、反旗もあるようだ。
五輪の医療の中枢が手薄になると由々しき問題だ。