神奈川県の黒岩祐治知事(66)は9日夜、東京都千代田区の大規模接種会場で、
新型コロナのワクチン接種を受けた。
接種後、自身のツイッターに「普通の注射よりも痛みはなく、今のところ副反応も全くありません」などと投稿。
国の会議に出席した後に立ち寄ったと説明。
神奈川県は、9日時点で2回目の接種が済んだ県民の割合は0・6%で、都道府県で最も低く、
神奈川モデルの機能が発揮されていない。
そこで、黒岩知事は自ら接種して、少しでも接種率に貢献することにした。
黒岩知事は当初、かかりつけの医療機関で個別接種を受ける予定だったが、
そこでは接種を受けられるまで時間がかかるとことや、
市が新港ふ頭の複合施設「横浜ハンマーヘッド」で実施している大規模接種も、
6月中旬以降の接種になるため、都内の大規模接種会場で県民が対象の枠を予約したという。
しかし、これが波紋を呼んでいる。
県内で接種しなかったことや、まだ接種が済んでいない高齢者がいることについて、
SNSに「県内で視察を含めて打つべき」「県民の接種体制をしっかりしてから接種して」
「高齢の親は予約できないのに」といった批判的な書き込みが相次いだ。
一方で「どこで接種してもいいと思う」と理解を示すコメントや、
「経験をぜひ県で生かしてほしい」と意味不明のコメントもあった。