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宮本 亞門「誰が金メダルを取ろうと、何も感じない」

私がIOCや五輪関係者への疑問を持ち始めたのは、2016年、リオ五輪に行ったときです。



航空機のエコノミー席の周りには、五輪の選手たちが鍛え上げた大きな体を小さく縮め、

リクライニングを倒すこともなく座っていた。

ところが、トイレへ行こうと近くのビジネスクラスのカーテンを開けると、そこは大宴会場。

選手の雰囲気とはかけ離れ、背広を着たIOCや関係者がワインボトルをいくつも開け盛り上がっていた。

これは初めて言いますが、東京の招致決定後、あるトップの方とお会いした時、

招致が決まった会場で、裏でいかに大金の現金を札束で渡して招致を決めたか、

自慢げに話してくれたのです。驚いた私は「それ本当の話ですか?」と言ったら笑われました。

『亞門ちゃん若いね。そんなド正直な考え方で世の中は成り立ってないよ』

それからです、透明性のない現実の恐ろしさを知ったのは。お金や利権の場所に集まる人はいます。

でも、五輪は美辞麗句を盾にした、生半可じゃない利権だらけの集合体だったのです。



途上国に対する対応や、反対意見を聞かない独裁的な判断。

IOCこそが選手を守るべきはずなのに、選手も不安を感じながら、コロナ禍の強引なルールで厳しく取り締まられる。

もう一度、言います。なぜコロナ禍の今、五輪を行われなくてはならないのですか?

コロナによって亡くされたご家族の思いは、一人でも同じような悲しみを味わって欲しくないはずです。

この世界中が苦しんだコロナ禍の一年、我々は何を学んできたのでしょう?

僕は、どんな宣誓が行われようと、誰が金メダルを取ろうと、何も感じないと思います。

それがとても残念です。