新型コロナワクチンの集団接種で、埼玉県川口市が接種会場を5カ所から1カ所に集約したところ、
接種人数がそれまでの倍になったという。
15日から始めており、想定していた1日最大1890人を上回る1日平均2千人以上が受けている。
16日には2676人が接種した。
集団接種会場を増やす自治体がある中、会場を減らすことにより、効率化が図られる結果となった。
て市が5月から始めた集団接種は5会場で、各会場に医師2人と看護師8人を配置。
1会場で1日最大240人、5会場合わせて1日最大1200人の接種ができた。
しかし、医師や看護師の人数がそろわなかったときや、問診に時間がかかる人がいると、
接種の流れが滞ってしまう。
会場によっては、冷暖房設備がないところやバスの本数が少ないなどの不便さがあった。
現場の職員からは「1カ所でやった方が効率がいい」という意見が出ていた。
そこで市は、集団接種会場をJR川口駅東口の旧そごう川口店1階に集約。
会場には医師8人、看護師40人を配置。
医師が問診するブースを8カ所つくり、空いたブースに接種を受ける人を呼び込む。
問診が終われば、看護師が次々とワクチンを打つ方式にした。
交通の便の良さから夜間の接種も始めた。
その結果、23日(21日は休み)までに1万6160人が接種を受けた。
平均すると、1日2020人が受けた計算となった。
ただ、接種会場が1カ所に絞られたことで会場から遠くに住む市民からは苦情も出ているという。
そうした人には近くの診療所や病院で接種することを勧めている。
一般病院での接種も軌道に乗り始め、接種を受けた人は週2万2千人のペースになっているという。
市の接種推進室は「心配なのはファイザー社のワクチンの配布量が少し減ってきていること。
2回目の接種のときにないと困るので、このペースを維持するかどうかを含めて注視している」
と現状を話した。