選手村の対岸、豊洲市場のそばに位置するビアガーデンが、
日々、外国からの五輪関係者でいっぱい。
五輪開催まで1カ月を切り、各国の選手団やスタッフは、続々と来日。
そして彼らは 癒やしの場 を求め、ビアガーデンに集まる。
店の前に広がる芝生のスペースに、180席ほどのテントつきベンチが設置され、
ビールなどのアルコールが提供されている。
席の多くはノーマスクの外国人で埋まっており、そこかしこで談笑している。
組織委は、五輪関係者向けのプレイブックで、食事はなるべく一人で取り、
複数の場合はソーシャルディスタンスを取ることが原則。
「人との接触は最小限に」「混雑はできるだけ避けて」など密にならないよう求めている。
店側も、五輪関係者の来店が多いことは把握している。
「6月ごろから外国のお客様が増えましたね。緊急事態宣言下でも酒類は提供してきましたが、
うちはテイクアウト。ベンチの管理はしていますが、購入したお酒をどこで飲むかは関知していません」
と、政府の出先機関のようなコメントを述べた。
6日、東京五輪の選手村(晴海)のスタッフ2人の陽性を発表。
一般国民が我慢を強いられる一方、五輪関係者だけ は特別扱い。
そう、五輪関係者は『特別』なのだ。