7日放送の「ひるおび!」に出演した、青学大の陸上部長距離ブロック・原晋監督。
「私は元々、無観客は嫌な方ですね」と、観客を入れる考えを示し、
「コロナ感染対策っていろいろな複合的な要因があると思うんです。
今、議論されているのは、観客を入れるのか入れないのか一点勝負なんですね。
しかしながら、私は観客を入れるか入れない問題なしに、応援の仕方そのものを議論すべきだと思う」
と話した。
応援方法を「これまでのような祭り的な発想でマスクも取ってお酒も飲んでワイワイ応援するのではなく、
マスクをしっかりして間隔を空けて粛々とその競技を見ると。
そういう感覚で、僕はよろしいのかなとは思っている」と持論を展開。
「ノーリスクは世の中にありませんからね。無観客にしたからといって、
感染がゼロになっていくわけではありませんので。
そういう複合的な視点でぜひ考えて欲しいなと思います」と述べ、
「日本人の若者が観戦することによって、世界一の競技から学べるものは必ずあると思う」
と、若者にも将来的にプラスになるとした。
原監督は以前にも、「各首長さんあたりがこぞってオリンピックを中止しろ、
中止しろという言葉を出しているんですけど、
果たしてオリンピックを中止にしたらコロナがなくなりますかね?
出来ない理屈ばっかり言って、どうしたら出来るんだという論法で、少し政府を信じてみたらどうですかね。
僕はそう思いますけどね」と述べていた。
‘@中止ありきというが、原監督自身が「開催ありき」だ。
まず、それが分かっていないで、総合的な判断というのは的がズレている。
無観客だから感染がゼロになるはずもなく、面白い発想だが、
有観客で感染が拡大する可能性はある。
無観客になったことで1日200人感染者が減るとの試算もある。
すでに、海外からの五輪関係者で感染者が数人確認されている。
性善説で述べているのだろうが、野球を感染している人は、
マスクをずらしてる人、声を出して応援している人も多数散見される。
当たり前の話だ、そのために球場に足を運ぶのだから。
「政府を信じてみたらどうですか」ということ自体、開催ありきだ(その時点で)
今の政府の何を信じろと言うのか。
多くの国民はそう思っているだろう。
それに、国民自体の7割が開催を反対している事実から目を背けてはいけない。
体操の内村航平氏も、「〝できない〟ではなく、〝どうやったらできるか?〟を考え、
どうにかできるように考えを変えてほしい」と訴えていた。
アスリート目線で思えば真っ当なことだと思う。
しかし、それにいろいろ理屈をつけると、おかしな話になってくる。
田崎寿史郎氏が、観客は「選手の人が入れてほしいと思ってるんです」と述べていたが、
本当だろうか。
ここまで来たら、選手の人たちは、無観客でもいいから開催を望んでいるのではないか。
そして、日本人がほとんどの観客開催は、公平性を欠く。
素直に開催したいというアスリートの気持ちは、当たり前の話だ。
これで医療従事者の人たちは一安心している。