北海道新聞の「社内調査報告」は会員でなければ読むことができない=筆者キャプチャ
旭川医科大学で取材中の北海道新聞の新人記者(22)が逮捕されたことに関して、
「社内調査報告」が7月7日に公表された。
旭川医科大学で取材していた北海道新聞の記者は4人。
大学側が立ち入り禁止と会議終了後に取材に応じることをファクスで会社に伝えてきたため、
大学から通知を受け取った報道部では、現場取材の責任者(キャップ)ら3人の記者に通知をメール。
しかし、現場に入社1年目の記者もいることを把握しておらず、この記者には送らなかった。
キャップは、取材経験の浅い記者に校舎内に入るよう指示した。
理由について、キャップは「経験を積ませたかった」としている。
キャップは、通知の後段にあった「入構禁止」の要請を見逃していたという。
新人記者は、2階から4階に移動するよう指示され、会議室のドアからスマートフォンで無断録音し、職員に見つかる。
その時、身分を聞かれあいまいな返答をし、後退りしようとした。
キャップや別の記者から、校舎内で身分を聞かれても、はぐらかすように言われていたという。
新人記者が、北海道新聞の名刺と腕章を示したのは警察官が駆けつけた後だった。
新人記者は、2日後の6月24日に釈放され、在宅で捜査が続けられている。
新人社員に、違法な取材を命じ、逮捕されたらすべては新人記者のせい。
北海道新聞は、新人に誰が指示したかをあいまいにしている。
報道機関を名乗る資格などない。
もしかしたら、現場のヤップはすべてを把握していながら、新人に行かせた。
そう考えれば、全てのことは納得がいく。
違法だと分かっていて盗聴に行かせたから、身分を名乗るなと命じた。
北海道新聞の対応は、卑劣で社員を守る精神の欠片も無い組織だ。