新種の可能性も。
長崎市教育委員会と福井県立恐竜博物館は12日、
長崎市の白亜紀後期(約8100万年前)の地層から、
国内最大級の草食恐竜「ハドロサウルス上科」(鳥脚類)の肩甲骨が見つかったと発表。
骨の形状から恐竜の全長は約9メートルと推定され、鳥脚類恐竜の中でも日本最大級とみられる。
化石は左肩甲骨(長さ90センチ、幅20センチ)で、2017年10月、
同市と同館の共同調査で市南部の野母崎地区で発掘された。
ハドロサウルス上科は白亜紀に生息した鳥脚類の代表的なグループだが、
それらを含めいずれのハドロサウルス上科とも異なるもので、
同博物館は「新種の可能性も残されている」と説明。
12日、長崎市の田上富久市長を表敬訪問した同博物館の宮田和周主任研究員(52)は
「これほど良い状態で残っている恐竜化石は珍しい。
長崎で白亜紀後期の恐竜が群れで生息したことを証明する追加資料にもなる」と話した。