五輪開幕に向けて、8日に来日したIOCのバッハ会長は、9日から11日の3日間の隔離期間を終え、
13日、都内で東京オリ・パラ組織委員会の橋本聖子会長らと面会した。
バッハ会長は「来日から6日が経ち、こうしてリアルでお会いすることができることをうれしく思う。
ここまで準備の整った大会はない」と、日本を持ち上げつつ
「舞台は整った。あとはベストパフォーマンスをするだけだ」と、力を込めた。
その上で、「最も大事なのはチャイニーズピープル」と、日本人を中国人と人種差別で日本を侮辱した。
すぐに「ジャパニーズピープルの安全だ」と言い直したが、
英語で話しているのだから間違えるはずがない。
ましてやバッハ会長は弁護士でもある。
私でさえ間違わない、ましてや何年も対応しているのだ。
日本の対応のまずさに一刺し、したかったのだ。
日本人は侮辱されたと感じていない。幸せな民だ。
早く中国に行きたいという思いの表れでもある。
中国だと大歓迎される。
バッハ会長は「これまでも五輪を経験したが、こんなにひどい五輪は初めてだ」と思っている。
日本に来てみれば「五輪反対」「バッハ帰れ!」のプラカードを掲げた国民が叫んでいる。
「わたしはIOCの会長だ、ふざけるな!」との思いが強いのだ。
最後は日本語で「ガンバリマショウ」と、呼びかけたが、会場には空虚感が漂った。
開催されればIOCには放映権が入ってくる。
バッカ会長の気持ちはすでに中国にある。
せめてもの救いは、会場の通訳は機転を利かせ、
バッハ会長の「中国の国民」のくだりを翻訳しなかったことか。