中国の国家統計局が15日発表したことし4月から先月までの、
3か月間のGDPは、去年の同じ時期と比べた伸び率がプラス7.9%となった。
四半期ごとのGDPの伸び率がプラスになるのは、去年の4月から6月以降、5期連続。
中国経済は、アメリカなどの景気回復を受けて輸出の増加が続いた。
一方で、財政支出縮小の影響でインフラ投資の伸びが小さくなっている。
中国では大規模な財政出動と、新型コロナの早い収束など、政府の強い対策を背景に、
ほかの国に先駆けて経済が回復してきた。
中国国家統計局の劉愛華報道官は今後の見通しについて、
「内需の拡大が続いていることなどからみて、ことし後半も安定的な回復が続くと見込まれる。
しかし、内外の環境は複雑で、特に原材料価格の上昇による企業経営への圧力が大きくなっている」
と述べて、警戒感を示した。