催直前にも関わらず、不祥事が相次ぐ東京オリ・パラ。
そんななか、7月14日に発表された開閉式のコンセプトにも、批判が集まっている。
今回発表された五輪パラ4式典の共通コンセプトは「Moving Forward(ムービング フォワード)」、
五輪開会式は「United Emotion(ユナイテッド エモーション)」、
五輪閉会式は「Worlds we share(ワールズ ウィ シェア)」。
そこには今大会の理念の一つとして招致の時から掲げられてきた、「復興五輪」の言葉が消えた。
安倍前総理は、福島第一原発の汚染水漏れに対し「完全にアンダーコントロールされていえう」と安全を約束。
また、「復興五輪と銘打って、復興した姿を世界に発信したい」と断言した。
エグゼクティブプロデューサーの日置 貴之氏は、「復興五輪」を省いたつもりはない。
観てもらえば分かるとした。
さらに、コンセプトが全て英語であることについては、
「コンセプトの日本語は用意していない。世界に分かってもらいたいということで英語のみになった」
と答えた。
同インタビューで日置氏は、
「受け手の気持ちになって考えることが唯一、コミュニケーションの今後のあり方だ」と発したが、
インタビューを聞いた限り、受け手の気持ちを考えているとはとても思えない。
そして、説明のできないものに、コミュニケーションのとりようもない。